月刊茶道誌「淡交」(淡交社)8月号に母の短歌が佳作で掲載されました。
ほの暗き庵の炉壇に炭火(ひ)の灯り 朧に映す春の夕去り
<母より>
4月、山桜の咲く頃、夕去りの茶事におよばれしました。後入になり、にじり口を入って畳にすわると、なんとなく炉に目が行きました。ちょうど日没前ぐらいの時間。まだ真暗になっていない茶室に竹檠や和ろうそくの灯りとは別の、炉からもれてくるやさしく弱い光。私はその不確かな灯りの美しさに魅了されながら、床の拝見に向かいました。しっとりとしたいいお茶事でした。
月刊茶道誌「淡交」(淡交社)8月号に母の短歌が佳作で掲載されました。
ほの暗き庵の炉壇に炭火(ひ)の灯り 朧に映す春の夕去り
<母より>
4月、山桜の咲く頃、夕去りの茶事におよばれしました。後入になり、にじり口を入って畳にすわると、なんとなく炉に目が行きました。ちょうど日没前ぐらいの時間。まだ真暗になっていない茶室に竹檠や和ろうそくの灯りとは別の、炉からもれてくるやさしく弱い光。私はその不確かな灯りの美しさに魅了されながら、床の拝見に向かいました。しっとりとしたいいお茶事でした。